結局、夜中に一度戻し、今日は学校を休んでいる。
 休んでいるのは学校だけで、家にいるからといって体が休まるわけではない。
 常にひどい腹痛と吐き気、それらに身体を蝕まれている。
 生理なんてなければいいのに。
 真面目にそう思う。
 けれども、そしたら赤ちゃんはできないのだ。
 中学で習った保健体育の内容を思い出してみたけれど、どこからが性教育だったのか、と首を傾げてしまう。
 藤宮の性教育はどういうものなのだろう。
 きっと、私が想像もできないようなものなのだろう。
 お母さんが何度か湯たんぽのお湯を変えにきてくれ、蒼兄と唯兄は秋斗さんのところへ入り浸っている。
 お仕事をのお手伝いをしているのかな、なんてぼんやりと考えながら天井を見ていた。
 薬が効いている時間だけゆっくりと眠ることができる。そしてまた、痛みに起こされるのだ。
 少なくともあと数日はこの痛みと付き合わなくてはいけない事実をひしひしと感じ、身体を丸めて目を瞑った。