光のもとでⅠ

 行きたくないという気持ちもあったけど、身体のこと以外でお母さんたちに心配をかけるのが嫌だったから、多少体調が悪くても無理して学校へ通った。
 でも、そうするたびに倒れては心配をかけ、クラスの人からは冷たい視線を浴び、何ひとつ良かったことなどない。
 いつからか、校門をくぐると視界はグレーのフィルターがかかって見えるようになった。
 色彩の一切がなくなる。
 モノクロの世界とも言えないような、メリハリのないグレー。
 そこに温度を感じることも湿度を感じることもなくなった。
 お母さんや蒼兄に相談したら良かったのかな。
 でも、もう過去のことだもの。わからないよ――。
 それらを先生に話すと、
「おまえはそんなところから苦労してたのか」
 と、ため息をつかれた。