光のもとでⅠ

「……言っても信じてもらえないから」
 いつからかわからない。
 ただ、気づいたときには誰も私の声に耳を傾けてはくれなくなっていた。
 無視されることが日常。声をかけられても冷やかしとかそんなのばかり。
 学校で人と話すことはほとんどなくなった。
 時々鎌田くんと話す程度。
 学校に行って口を開かない日もあった。
 誰かに具合が悪いと言える環境があそこにはなかった。
 どうして無視をされるのか、どうして攻撃的な目で見られるのかもわからなかった。
 上履きや靴がなくなることはしょっちゅうで、机の落書きもマジックで書かれることはなかったけど、シャーペンで目に入るところに何かしら書かれていた。
 最初は見つけるたびに消しゴムで消していたけれど、それも無駄なことなのかもしれないと途中から諦めた。