光のもとでⅠ

「言えないというか……一度そういうことを話してしまうと、際限なく甘えてしまいそうで怖いです。……蒼兄に頼りすぎてしまったのと同じになりそうで。それは負担になると思うから。その線引きが自分にできる気がしなくて……」
「相変わらず気苦労の絶えねぇやつだな」
 先生はくく、と笑った。
「紫先生とお姫さんから聞いたんだが、なんで人に言えなくなった?」
「え?」
「具合が悪いこと、なんで人に言えなくなったのかちゃんと考えたことあるか?」
「……心配をかけたくないから」
「でも、それはクリアしただろ?」
 そう言われてみればそうだ。
「ほかにないのか?」
 ほかに――。
 心が黒く染まりそうな過去――中学の頃を思い出す。