「……あれ? 違うの?」
「どうして……?」
「下の名前呼び捨てになってるから。海斗や佐野だってくんづけでしょ?」
「……うん。でも、付き合ってはいないよ?」
「ふーん……なんでそんなことになってるの?」
「ツカサにそう呼んでほしいって言われたから……かな?」
「ふーん……じゃ、俺のことも和総(かずさ)くんて呼べる?」
「……努力すればなんとか」
「じゃ、和総は?」
「和総、何翠ちんいじめてんのよっ!」
斜め後ろから理美ちゃんの蹴りが入る。
「別にいじめてるつもりはないんだけどさ。……でも、それはちょっと気をつけたほうがいいかもね」
河野くんは立ち上がり、「また明日!」と前のドアから教室を出ていった。
「どうして……?」
「下の名前呼び捨てになってるから。海斗や佐野だってくんづけでしょ?」
「……うん。でも、付き合ってはいないよ?」
「ふーん……なんでそんなことになってるの?」
「ツカサにそう呼んでほしいって言われたから……かな?」
「ふーん……じゃ、俺のことも和総(かずさ)くんて呼べる?」
「……努力すればなんとか」
「じゃ、和総は?」
「和総、何翠ちんいじめてんのよっ!」
斜め後ろから理美ちゃんの蹴りが入る。
「別にいじめてるつもりはないんだけどさ。……でも、それはちょっと気をつけたほうがいいかもね」
河野くんは立ち上がり、「また明日!」と前のドアから教室を出ていった。


