光のもとでⅠ

「翠が入院してから、かなり翠の近くにいられている気がしてた。記憶がなくなっても頼ってもらえてると思ってた。思っていることをだいぶ話してもらえるようになったとも思っていたし、なによりも側にいたら、顔を見ていたら何を考えているのかすらわかったつもりでいた。でも……八日にそれは違うって思い知った。翠は具合が悪くても言ってはくれないし、自分はバイタルを見るまで気づけなかった。その両方に腹が立って八つ当たりした。八つ当たりしたことは謝らない。けど、そのあと電話に出られなかったことやメールの返信ができなかったことは謝る」
 言い終わっても翠はじっと俺を見つめるだけでほかの反応を見せない。
 恥ずかしさと苛立ちが入り混じり、
「今ので内容伝わらないわけっ!?」
 これで伝わらなかったら俺はどうしたらいいわけっ!?
 ほかに何も考えてきてないんだけどっ……。