光のもとでⅠ

「俺は謝られたかったわけじゃないし、感謝してほしかったわけじゃない」
「え……?」
 思わず、自分の手に力が入る。
 人にここまで自分の感情を晒すのには慣れていない。
 俺だって翠と同じだ……。
 翠に伝える努力は何ひとつしていない。
 それで気づいてほしいなんて都合が良すぎる。
 これからは、思ったことは伝えることにする。
 そしたら――翠も俺に話をしてくれるか……?
 少し深めに息を吸い込み、考えてきたものを一気に話した。