光のもとでⅠ

 意味もわからず彼女の手を置き、手を差し出す。と、
「ここ押さえてろ。それからここ」
 指示された場所に手を置く。
「……気脈?」
「そう、経絡――鍼だけじゃ埒が明かねぇ。鍼は打ちすぎてもよくないからな。それなら痛みの道を断つ。表なら裏、裏なら表からのアプローチだ」
 相馬先生が翠葉ちゃんに痛みの程度を訊くと、
「少し、だけ……」
「楽なんだな?」
 彼女は頷くことで肯定した。
 手脚はびっくりするほどに蒼白で、血が通っているのかすら不安になる。と、
「おおまえがそんな顔してんな」
 きつい一言が飛んできた。