「毎日来てたやつが急に来なくなるなんてずいぶんじゃねぇか? っつっても、俺がそうさせた節もあるんだがな」
「翠葉ちゃん、呼吸ゆっくりね」
彼女の手を握りながら声をかける。
少し彼女を見ていて気づいたこと。
彼女は呼吸のコントロールができるようになっていた。
酸素を吸いすぎないように、痛みを我慢するのと同じように唇をきゅ、と引き結ぶ。そして、十秒間に一度の頻度で大きく息を吸い込んでまた止める。
いつか聞いたことがある。
息をするのも痛いと感じることがある、と。
俺に今できることは――ある。ひとつだけ、ある。
「翠葉ちゃん、呼吸ゆっくりね」
彼女の手を握りながら声をかける。
少し彼女を見ていて気づいたこと。
彼女は呼吸のコントロールができるようになっていた。
酸素を吸いすぎないように、痛みを我慢するのと同じように唇をきゅ、と引き結ぶ。そして、十秒間に一度の頻度で大きく息を吸い込んでまた止める。
いつか聞いたことがある。
息をするのも痛いと感じることがある、と。
俺に今できることは――ある。ひとつだけ、ある。


