光のもとでⅠ

「……少し時間がほしい。何時にここを出る?」
「そうだな……。翠葉ちゃんのところに寄るなら四時には出る」
「それまでに用意する」
「了解。俺は部屋で寝てるから」
 兄さんは手をヒラヒラとさせて部屋を出ていった。
 ドアが閉まってから口を開く。
「……ありがとう」

 俺はデスクにしまってあるデジカメを手に取って一階へ下りた。
 庭にはたくさんの花が咲いている。
 それらで十分だと思った。