「なんだ、おまえらいつもこんな会話してんのか?」
「悪いな、独り者の前でラブラブで」
「あぁ、目の毒だからとっとと帰れや」
 相馬は立ち上がり、ナースセンターに向かって歩きだした。
 即ち、あとは任せとけ、ってところだろう。
「栞、帰ろう」
「……うん」
「帰ったら風呂だな」
「……一緒に入ってもいい?」
「大歓迎」
 ぴたりとくっついてきては、「着替えてくるね」と俺から離れた。
 今日は骨の髄まで愛してやるさ――。