光のもとでⅠ

 けれど、それをつけたまま寝るのは良くない。
 首に絡んで首が絞まったらどうするつもりだ……。
「……できない」
 やっぱり……。
「そう。じゃ、外すから」
「やだっ」
 翠はベッドの端まで逃げた。
「やだじゃない。こんなのつけたまま寝るな」
 抵抗はされると思っていた。
 でも、首に手をかけた瞬間におとなしくなった。
 取り外すと、さっきまでの笑顔はどこへやら……。
「不服そうな顔……」
 翠は頬を膨らませる勢いでむくれていた。
 別に全部を取り上げるつもりで外したわけじゃない。