そう言うと、携帯にはオルゴールの音色で星に願いをが流れてくる。
ふと、翠の誕生会を思い出す。
翠のピアノと茜先輩の歌――その前の演奏は、聴いているこっちがつらくなるようなものだった。
けれども、最後の演奏はすごく嬉しそうに、楽しそうに見えた。
帰ったら、またその笑顔が見られるだろうか。
そんなことを思い出していると、知らない声が携帯から聞こえてきた。
『もう、話せる。俺はナースセンターにいる』
『先生、ありがとうございますっ』
『だから……電話もうつながってんぞ?』
その言葉のあと、少ししてから「ツカサ……?」とこちらをうかがうような声がした。
「翠? ……何、今の会話」
『あ、えと……なんでもないの』
目の前にいたら、間違いなく引きつり笑いしていそうな声だった。
ふと、翠の誕生会を思い出す。
翠のピアノと茜先輩の歌――その前の演奏は、聴いているこっちがつらくなるようなものだった。
けれども、最後の演奏はすごく嬉しそうに、楽しそうに見えた。
帰ったら、またその笑顔が見られるだろうか。
そんなことを思い出していると、知らない声が携帯から聞こえてきた。
『もう、話せる。俺はナースセンターにいる』
『先生、ありがとうございますっ』
『だから……電話もうつながってんぞ?』
その言葉のあと、少ししてから「ツカサ……?」とこちらをうかがうような声がした。
「翠? ……何、今の会話」
『あ、えと……なんでもないの』
目の前にいたら、間違いなく引きつり笑いしていそうな声だった。


