荷物の中から洗濯物だけを洗濯機に入れ、手洗いうがいを済ませてからリビングにいくと、尻尾を全開で振って「遊べ」とせがむハナがいた。
数日家を空けただけでこの歓迎振り。
フローリングに座りハナの相手をしていると、母さんが夕飯を食卓に並べ始める。
「ハナ、なんだかご機嫌だな?」
ハナが黒目がちでかわいいのは知っているが、どうもいつもと輝きぶりが違う気がする。
「今日ね、涼さんにお願いされてハナを病院へ連れていったのよ」
「は……?」
「涼さん、翠葉ちゃんにハナを会わせたかったみたい」
「それって……」
「ふふっ、私も一緒に翠葉ちゃんに会ってきちゃったわ」
母さんは嬉しそうに、まるで少女のように笑う。
数日家を空けただけでこの歓迎振り。
フローリングに座りハナの相手をしていると、母さんが夕飯を食卓に並べ始める。
「ハナ、なんだかご機嫌だな?」
ハナが黒目がちでかわいいのは知っているが、どうもいつもと輝きぶりが違う気がする。
「今日ね、涼さんにお願いされてハナを病院へ連れていったのよ」
「は……?」
「涼さん、翠葉ちゃんにハナを会わせたかったみたい」
「それって……」
「ふふっ、私も一緒に翠葉ちゃんに会ってきちゃったわ」
母さんは嬉しそうに、まるで少女のように笑う。


