「恋愛ってこと? それとも友達として?」
 どこかビクビクとしながら訊いてくる佐野くんを不思議に思う。
「……種類?」
「うん、そんな感じ」
「……種類は――考えてなかったな」
 正直に答えると、佐野くんは脱力した。
「そっか……。でも、それでいいのかもしれない。気づくときには気づくだろうし。……で? CDは聴いたの?」
 あ――。
「わかった、聴いてないわけね? でも、頼むから二学期までには聴いてくれ」
「ごめん、ね……?」
「いや、大変だったのは知ってるし。……っていうか、宿題終わった?」
 え――。