「あれ……? そもそもはそれが問題なの?」
 考えていると、
「なんで首を傾げてるのか知りたいんだけど」
 気づけば、戻ってきたツカサが目の前にいた。
「メールの着信あったから確認するように」
 呆れた顔で言われる。
 でも、これから話すことを思えば、もっとひどい顔をされそうだ。
「ツカサ……あのね、私、ツカサのことはとても頼りにしていると思う。それから八日なんだけど――」
 口にするのが少々躊躇われる。
「私……自分が具合悪いとは思っていなかったみたい……?」
 半分笑って答えると、
「……翠はバカだと思っていたけど、思っていた以上にバカだ――。悪い、俺相馬さんに愚痴らないと気が済まない」
 言うと、また病室を出ていってしまった。