私も……私も、話していいかな?
「あのね……私は八日の夜に目が覚めてから、十日までずっと考えていたの。でも、連絡がつかないことが怖くなって、携帯はしまっちゃった」
「……は?」
「……携帯が側にあるの、なんだか落ち着かなくて、サイドテーブルにしまっちゃったの。それからは一度も電源入れてない」
 ツカサはすぐにサイドテーブルの引き出しを開け、携帯を取り出した。
「ほかの人間からメール入ってたらどうするんだよっ。電源入れてメールの受信だけしてくる」
 言うと、ツカサは踵を返して病室を出ていった。
「……今の、ツカサ……だよね?」
 なんだかいつもと違いすぎて奇妙だった。