光のもとでⅠ

 ツカサは病室に入ってきてからずっと立ったままで座ろうとはしなかった。
 この雰囲気の硬さにも不安があって名前を呼んだ。
「ツカサ……?」
「来て早々で悪いんだけど……」
「……体調まだ悪い? 帰る?」
「完治してなかったらここへは来ない」
 バッサリと斬られた気分。
 でも、言っていることはツカサが正しい気もする。
「俺、言いたいことは言う主義なんだ」
 え……?
「だから、言わせてもらう」
 ベッドに横になったまま身構える。と、
「この間の、八日のは単なる八つ当たりだから」
 八日……八つ当たり――。