封筒を開ける前から少し予感はしていた。
 中身はきっと手紙ではなく写真だろう、と。
 だって、あのツカサが手紙を書く、ということがまず想像できない。
 それに、この大きさはとても馴染みのある大きさだったから。
 私も、どうしても……と思うものだけは、自宅のプリンターでプリントアウトをする。
 ちょうど、この大きさの用紙で。
 光沢あるプリント済みの用紙を手に取ると、顔の筋肉が緩むのがわかった。
 写真を全部取り出し、自分の周りに並べるように置いていった。
 なす、ミニトマト、きゅうり、夏野菜が写っている。
 その写真たちに違和感をおぼえ、何が引っかかるのかを考えてみた。
 何枚目かを見たとき、その違和感に気づいた。