「翠葉」
「蒼兄の声……」
「そう、夕飯の時間だよ」
そう言って起こされた。
夕飯ということは五時半……?
枕元に手を伸ばしたけれど、そこに目的のものはなかった。
「携帯、どうしたんだ? 携帯ゾーンに忘れてきたとか?」
蒼兄に訊かれてちょっと困る。
ずっと私の傍らにあったものがなく、起きれば手を伸ばす場所にすら置いていない。
不思議に思われても仕方ない。
「……サイドテーブルの中」
物は見ず、右手でサイドテーブルを指差した。
「……どうして?」
当然の質問だ。
「蒼兄の声……」
「そう、夕飯の時間だよ」
そう言って起こされた。
夕飯ということは五時半……?
枕元に手を伸ばしたけれど、そこに目的のものはなかった。
「携帯、どうしたんだ? 携帯ゾーンに忘れてきたとか?」
蒼兄に訊かれてちょっと困る。
ずっと私の傍らにあったものがなく、起きれば手を伸ばす場所にすら置いていない。
不思議に思われても仕方ない。
「……サイドテーブルの中」
物は見ず、右手でサイドテーブルを指差した。
「……どうして?」
当然の質問だ。


