あの日から二日が経っていた。
 けれどもツカサは来ない。
 毎日、ツカサが来てくれることが日課になっていた。
 朝か夕方、それから時々お昼も……。
 それを普通だとか当たり前なんて思ったことはない。
 ただ、日課になっていただけ。
 唯一の楽しみで、唯一の拠り所だった。
 ツカサとの他愛のない会話が好きだった。
「もう、来てもらえないのかな……」
 圏外になっている携帯に視線を向け、再生ボタンを押せば単調な声が聞こえてくる。
 一から十までの数だけではなく、違う声も聞きたいのに携帯はつながらない。