「違う……少し休憩したいだけ。少し……気持ちや頭を整理したいだけ――」
トイレから出て手を洗い、もう一度廊下へ出た。
「あのっ、休憩だからっ、だから携帯ゾーンへ行ってきますっ」
私は四人の前を足早に突っ切った。
ナースセンターには相馬先生がいたけれど、止まらず真っ直ぐに廊下を歩く。
長い廊下の突き当たり、携帯ゾーンを見て思う。
「……携帯くらい持ってくればよかった」
こんなとき、無性に蒼兄や唯兄の声が聞きたくなる。
けれど、携帯もなければお金も持ってきていない。
公衆電話はすぐそこにあるのに、回線をつなげる術を持たない。
仕方ないから藤山に向かってずんずん歩いた。
振動が痛みに響くけど気にせず歩く。
ひたすら歩く――。
今止まったら、次の一歩を踏み出せなくなりそうだから。
トイレから出て手を洗い、もう一度廊下へ出た。
「あのっ、休憩だからっ、だから携帯ゾーンへ行ってきますっ」
私は四人の前を足早に突っ切った。
ナースセンターには相馬先生がいたけれど、止まらず真っ直ぐに廊下を歩く。
長い廊下の突き当たり、携帯ゾーンを見て思う。
「……携帯くらい持ってくればよかった」
こんなとき、無性に蒼兄や唯兄の声が聞きたくなる。
けれど、携帯もなければお金も持ってきていない。
公衆電話はすぐそこにあるのに、回線をつなげる術を持たない。
仕方ないから藤山に向かってずんずん歩いた。
振動が痛みに響くけど気にせず歩く。
ひたすら歩く――。
今止まったら、次の一歩を踏み出せなくなりそうだから。


