「で、大丈夫なのか?」
 珍しく、相馬先生の顔に「心配」の二文字が浮かんでいる。
「坊主はおまえと対等であろうとするだろ? で、あの坊ちゃんは擁護しかしそうにねぇ。ナンバーツーは淡々と話を進めすぎる節がある」
 ナンバーツーは静さんだろうし、対等であろうとするのはツカサ。だとしたら、坊ちゃんは秋斗さんだろうか……。
 でも、だからなんだろう……?
「スイハはこういうのに慣れてないだろ」
 言われてドキリとした。
「俺から見たら、今のスイハは三竦みの状態だ。そんな人間がストレスを感じないわけがないし、それが身体に現れないわけもない」
 相馬先生はお医者さんの顔をしていた。