光のもとでⅠ

「試験が終わった日、検査で病院へ行った際、君は雅にとてもひどいことを言われて傷ついた」
 主にはこんな内容のことだった。
 秋斗さんと私はつり合わない。子どもが産める健康な身体じゃないと結婚の資格はない、と。
「ごめんね。こんな思いはさせたくなかったし、何よりも雅との接触を避けるための警護だったのに……。司に怒られたよ。その日に限ってなんで離れたって」
 放心状態の私を見つけてくれたのはツカサだという。
「俺はね、こんなことが起るまでは絶対に翠葉ちゃんからOKがもらえると思っていたんだ」
「え……?」
「警護についていた期間、君はすごく俺を意識してくれるようになっていたし、俺に好きと言いかけたこともある。でも、結果的に俺は振られたんだ」
 苦々しく笑いながら、手帳に視線を戻す。
「それがこの日、六月六日。その前、翠葉ちゃんの誕生日にはうちでランチを食べたんだよ」