光のもとでⅠ

「くっ、たぶん蒼樹にもらったんだろうね。俺も、こんな写真を手帳に挟まれているとは知らなかったな」
 クスクスと笑いだし、その顔があまりにも嬉しそうで、きれいな笑顔でドキドキした。
「これは俺が高三のときの生徒総会だろうな……。それからこっちは司が高校に入学したばかりの頃。図書棟の仕事部屋で撮った写真だ。……もう一枚のこれは――今年の球技大会ってところかな?」
 写真を見ながら話すと少し談笑ぽくなった。
 再び手帳に視線を戻すと、
「手帳には色んな軸跡が残ってるんじゃないかな。開いてもいい?」
「はい、どうぞ……」
 秋斗さんは一月から三月までは飛ばし、四月のページを開いた。
「この日に出逢った。あ、ほら書いてある、この日に翠葉ちゃんは校内で倒れたんだ。それを見つけて保健室に運んだのが司。湊ちゃんと俺が病院に運び込んだ」
 秋斗さんは手帳を見ながら少しずつ日にちをたどる。
 学校での出来事は意外と覚えていた。