精巧なつくりじゃないとか安物とか、そういうのはどうでもいい。
ただ、ツカサが選んでくれたもの、というのがとても嬉しかった。
わかってはいるのだけど、つい表情が緩みっぱなしになってしまう。
頬をつねってみたり、ペチペチと叩いてみたりしたけれど、結局どれも効果はなかった。
そんなことを何度繰り返していたかわからない。
足音からふたりが戻ってきたことに気づく。
顔を上げると、ツカサの表情が一変していた。
「ツカサ……?」
「翠、悪いんだけど急用ができたから病室までは静さんに送ってもらって」
「え……?」
私の返事は必要ないらしく、すぐに踵を返してエレベーターホールへと走っていった。
「翠葉ちゃん、ごめんね」
謝ったのはツカサの数歩あとにやってきた静さん。
「何かあったんですか?」
「いや、大したことじゃないんだ。ただ、迷子の猫がいてね」
と、苦笑する。
ただ、ツカサが選んでくれたもの、というのがとても嬉しかった。
わかってはいるのだけど、つい表情が緩みっぱなしになってしまう。
頬をつねってみたり、ペチペチと叩いてみたりしたけれど、結局どれも効果はなかった。
そんなことを何度繰り返していたかわからない。
足音からふたりが戻ってきたことに気づく。
顔を上げると、ツカサの表情が一変していた。
「ツカサ……?」
「翠、悪いんだけど急用ができたから病室までは静さんに送ってもらって」
「え……?」
私の返事は必要ないらしく、すぐに踵を返してエレベーターホールへと走っていった。
「翠葉ちゃん、ごめんね」
謝ったのはツカサの数歩あとにやってきた静さん。
「何かあったんですか?」
「いや、大したことじゃないんだ。ただ、迷子の猫がいてね」
と、苦笑する。


