静さんがにこりと笑ってこちらに歩いてくる。
「翠葉ちゃん、こんばんは」
「こんばんは」
「あれ、それは?」
すぐに胸もとのとんぼ玉を指摘された。
「今、ツカサからもらったんです。お土産って」
「良かったね、よく似合ってるよ」
「はい」
もう一度ツカサに「ありがとう」を伝えると、「どうしたしまして」と素っ気無い言葉が返された。
「で、静さんの用事は?」
ツカサが切り出すと、
「翠葉ちゃん、ちょっと司を借りるね」
静さんとツカサはふたり連れ立ってエレベーターホールの裏側へと行ってしまった。
「内緒話……?」
あまり深く考える必要はなく、ただ胸もとにぶら下がるとんぼ玉が嬉しくて、ずっとそれを触っていた。
「翠葉ちゃん、こんばんは」
「こんばんは」
「あれ、それは?」
すぐに胸もとのとんぼ玉を指摘された。
「今、ツカサからもらったんです。お土産って」
「良かったね、よく似合ってるよ」
「はい」
もう一度ツカサに「ありがとう」を伝えると、「どうしたしまして」と素っ気無い言葉が返された。
「で、静さんの用事は?」
ツカサが切り出すと、
「翠葉ちゃん、ちょっと司を借りるね」
静さんとツカサはふたり連れ立ってエレベーターホールの裏側へと行ってしまった。
「内緒話……?」
あまり深く考える必要はなく、ただ胸もとにぶら下がるとんぼ玉が嬉しくて、ずっとそれを触っていた。