光のもとでⅠ

 濡れた髪の毛はタオルで包んだまま病室へ戻り、二枚ほどバスタオルを敷いた上にゴロンと横になると、栞さんが丁寧に丁寧に髪の毛を乾かしてくれた。
 その心地よさにまたうとうとしてしまう。
「夕飯、もう少しあとにする?」
「あ……でも――」
「身体が睡眠を欲してるときは寝ちまえ」
 これは間違いなく相馬先生。
「散々痛みに耐えてきた身体なんだ。その反動が鍼やカイロの効果で出始める。頭が痛かったりしないか?」
 なんでわかるのかな……。
「少しだから大丈夫です」
 そう答えると、相馬先生の大きな手が近づいてきて、額に手を当てられた。
「変化は?」
「……あの、これ――なんですか?」
 額に先生の手が乗せられただけなのだ。なのに、すーっと痛みが引いていく。