光のもとでⅠ

 この時間は藤原さんがいたときと変わらない。
 私がシャワーを浴びている間は栞さんがバスルームの外で待機していてくれる。
 私はというと、少しだけ短くなった髪の毛と格闘しつつのバスタイム。
 腕の筋力が落ちているせいか、やっぱり髪の毛を洗うのはつらかった。
 シャワーの温度を少しぬるめに設定すると、少しだけ体が楽になる。
 血管が収縮して血圧が少し上がるからなんだろうな……。
 そんなことを考えながら身体を洗い、顔を洗ってシャワーを止める。
 多少の眩暈は感じるものの、先日のようなひどいものではなく、バスタオルに包まり、包まることで身体の水分を拭き取るような、そんな横着をした。
 座ったまま下着や洋服に手を伸ばし、どこまでも横着を続ける。
「大丈夫?」
 栞さんの問いに、
「疲れました……」
 正直に答えると、クスクスと笑いながらカーテンが開けられ、
「シャワーだけとはいえ、疲れるわよね」
 右腕を支えられ、車椅子に引き上げられる。