光のもとでⅠ

「この俺様が優しく見えるかっ!?」
「いえ、とっても怖く見えました」
「そうだろーともよ……って、それも正直すぎるだろっ!?」
「だって、訊くから……」
「そもそも、なんでこんな話になってんだよ」
「……第一印象と人の本質について電話をしに行こうと思っていて……そしたら、相馬先生が私のカルテを見ていたから……」
「なんだ、それって俺のことか?」
 呆れたように柄の悪いタレ目がこちらを向く。
 向くというよりは、高い位置から見下ろされていた。
 私は一生懸命に上を向いて喋っている。
 背の高い人は、できれば椅子に座っていてくれるほうが話しやすいのに、と思いながら頷く。
 だって、当人が目の前にいるのだもの。
 本人に訊いてしまったほうが早いに違いない。