「でも、ここ数日のリィを見てると寝汗をかく可能性があるし、処置で汚れることも考えれば三着はあったほうがいいんじゃない?」
 唯くんの助言ももっともなものだった。
「じゃ、三着ずつ用意するわ」
 本当は栞ちゃんが買って出てくれた役目をあえて自分で行くと言った割に、この使えなさぶり……。
 ほとほと情けない。
 ここまで蒼樹たちに任せ切りで私は何も母親らしいことができていなかった。
 だから、できることがあるのならなんでもしたかったのだ。
「それから基礎体温計も忘れずに」
 唯くんの言葉を聞いて枕元にあるピンクのケースに手を伸ばす。