ツカサみたいな人が女の子を特別扱いするところが想像できないというか……。
「なんだろう……。心がモヤモヤする」
 ツカサのことを考えていると、こんな気持ちになることが多い。
 一緒にいられたらそれだけでいいはずなのに。
 会話も続かないし、共通の趣味があるようにも思えない。
 でも、ここ数日間、一緒にいてくれた時間はひどく安心できるものだった。
 私はそれで十分なのだ。
 こういうのって、友達とか家族、はたまたツカサ本人に理解してもらえるものなのかな……。
 そんなことを考えているうちに眠りに落ちた――。