「お昼中?」
「唯兄っ!」
「元気そうで何より」
 笑いながら病室に入ってきて昇さんと藤原さんに挨拶をした。
「妹がいつもお世話になっています。兄の唯芹です」
 唯兄の言葉にもしかして……と思うと、「じゃーん!」と戸籍謄本を見せられた。
「正式に兄になったよ。見て見て、できたてホヤホヤ」
 テーブルに乗せられた戸籍謄本を確認し、
「ちゃんと唯兄だね」
「そう、ちゃんとあんちゃんになりました」
 そんな私たちを見て、藤原さんと昇さんは病室を出ていった。