光のもとでⅠ

 そっとタオルケットをかけたけど、まだ起きる気配はない。
 身動きひとつせずに寝ている。
 ついついその場にしゃがみこんでまじまじと見てしまう。
 見惚れるほどに整った顔。
 メガネが良く似合う人。
 見かけだけで、頭良さそう、って思う。
 サラサラの黒髪がきれい。
「メガネ……」
 寝相は悪そうではないけれど、何かの拍子で落としたり割ったりしたら困るよね?
 そう思い、恐る恐るツカサのメガネに手を伸ばした。
 けれど、あとほんの少し、というところで手が届かない。
 仕方がないからもう少し近寄ろうと、しゃがんだままソファの側まで寄ると――。