光のもとでⅠ

 頭を洗って体を洗う。
 ただそれだけなのに体力の消費は著しい。
 お風呂に浸かることはしていないのに、これだけの作業でぐったりだ。
 でも、まだ痛みが軽いだけいいのだろう。
「御園生さん、大丈夫?」
「はい、もう上がります」
 外から声をかけられ、コックを捻る。と、ツキン、と痛みが走った。
 咄嗟に手を引っ込めたけれど、コックに問題があったわけじゃない。
 捻る行為が痛みにつながったのだ。
 痛みはすぐそこまできているのかもしれない。
 そんな思いを断ち切るように、バスルームのドアを閉めた。
 身体を拭いて、カップつきのキャミソールを着て、ルームウェアを着れば完了。
 着替えが終わると車椅子に座り、そのままの状態で髪の毛を乾かしてくれる。