光のもとでⅠ

「大丈夫? そんなに興奮してるとまた不整脈起こすんじゃないの?」
「藤原さん……」
「起きたらまずはご飯って言わなかったかしら?」
 と、その手に持っていたトレイをテーブルに置かれた。
「そんな気分じゃ……」
「これも治療の一環よ。それに、ご飯を食べたら質問に答えてあげてもいいわ」
 私は携帯を人質に取られた。
 仕方なく、おとなしくご飯に向かう。
「よく噛んで食べなさい」
 何かで一口二十回以上噛んで食べると脳にいい、なんて話を思い出し、それを実践する。
「少し落ち着いたかしら?」
 お水を飲んでから、「はい」と答えた。