手に刺さっている点滴のラインを引き抜き、高カロリー輸液のシールを引き剥がしてラインを抜き取る。
 側でツカサや藤原さんが何かを言っていたかもしれない。
 でも、聞こえているようで何も聞こえてはいなかった。
 突如、ひどい胸の痛みと息苦しさに襲われる。
 心も身体も、何もかもが苦しかった。
 そうして私は、あっという間に意識を手放した――。