「茹でだこね」
頬をつつかれてさらに熱くなる。
両頬を自分の手で覆うと、すごく顔が熱いのがわかった。
恥ずかしい……誰にも知られていないことだったのに。
「どうして司くんと付き合ってないの?」
えっ!?
どうして、って言われても……。
「藤原さん、ツカサはね、やっと友達って思えるようになったところなんです」
「……参考までに、それまではなんだったのか教えてくれるかしら」
笑いが急に止まって真顔で訊かれる。
「えぇと……先輩以上友達未満の頼れる人。その前が格好いいけど意地悪な先輩……だったと思います」
正直に答えると、藤原さんがお腹を抱えて笑い出した。
「あの、私、何か変なこと言いましたか?」
居心地が悪くてもじもじする。と、
「そんなこともないわ」
そうは言ってくれたけど、藤原さんはまだ笑っていた。
頬をつつかれてさらに熱くなる。
両頬を自分の手で覆うと、すごく顔が熱いのがわかった。
恥ずかしい……誰にも知られていないことだったのに。
「どうして司くんと付き合ってないの?」
えっ!?
どうして、って言われても……。
「藤原さん、ツカサはね、やっと友達って思えるようになったところなんです」
「……参考までに、それまではなんだったのか教えてくれるかしら」
笑いが急に止まって真顔で訊かれる。
「えぇと……先輩以上友達未満の頼れる人。その前が格好いいけど意地悪な先輩……だったと思います」
正直に答えると、藤原さんがお腹を抱えて笑い出した。
「あの、私、何か変なこと言いましたか?」
居心地が悪くてもじもじする。と、
「そんなこともないわ」
そうは言ってくれたけど、藤原さんはまだ笑っていた。


