「御園生さん、朝食」
気づくと、トレイがテーブルの上に置かれていた。
「上の空ね」
藤原さんに笑われてしまう。
「すみません……」
「でも、これから精神安定剤が来るんでしょう?」
「はい……」
……え?
藤原さんの顔を仰ぎ見ると、クスクスと口に手を当てて笑っていた。
「やっぱりそうだったのね。携帯に録音されてるのって司くんの声だったのね」
「あ――」
私、墓穴掘ったのかもしれない……。
「秘密にしておいてあげるわ」
藤原さんは肘つきの椅子に座ってもなお笑い続ける。
私はというと、顔が一気に熱を持ってしまった。
気づくと、トレイがテーブルの上に置かれていた。
「上の空ね」
藤原さんに笑われてしまう。
「すみません……」
「でも、これから精神安定剤が来るんでしょう?」
「はい……」
……え?
藤原さんの顔を仰ぎ見ると、クスクスと口に手を当てて笑っていた。
「やっぱりそうだったのね。携帯に録音されてるのって司くんの声だったのね」
「あ――」
私、墓穴掘ったのかもしれない……。
「秘密にしておいてあげるわ」
藤原さんは肘つきの椅子に座ってもなお笑い続ける。
私はというと、顔が一気に熱を持ってしまった。