光のもとでⅠ

 どうしたらいいのだろうか……。
 違う――ただ、謝ることしかできない。
「ごめんなさい」の六文字が頭をぐるぐると回る。
「翠葉ちゃん」
 自分を呼ぶ声にゾクリとした。
 振り返ると、そこには秋斗さんが立っていた。
「秋、斗、さん……」
「ずっとここにいたの?」
「……はい」
 声が震えそう。
 口がちゃんと動かない。
 でも、謝らなくちゃ……。
 ソファの真横に立ち、背もたれに掴まった状態で頭を下げる。