ソファとテーブルの方にはすでにお茶の用意がしてあった。
そんなどうでもいいことを確認してから、ようやく私は蒼兄とお母さんを視界に入れることができた。
避けていたわけじゃない。でも……こういうのも避けていることになるんだろうな。
改めなくちゃ……。
「……ごめんね」
ほかに何を口にしたらいいのかわからなかったから、一言だけ口にした。
「お母さん、蒼兄、唯兄、ごめんね……」
「それは何に?」
唯兄に訊かれる。
唯兄のポジションは相変わらず私の真横で、しゃがみこんでいるから、見上げるような形で私の顔を見ている。
でも、さっきのような笑みはどこにもなかった。
そんなどうでもいいことを確認してから、ようやく私は蒼兄とお母さんを視界に入れることができた。
避けていたわけじゃない。でも……こういうのも避けていることになるんだろうな。
改めなくちゃ……。
「……ごめんね」
ほかに何を口にしたらいいのかわからなかったから、一言だけ口にした。
「お母さん、蒼兄、唯兄、ごめんね……」
「それは何に?」
唯兄に訊かれる。
唯兄のポジションは相変わらず私の真横で、しゃがみこんでいるから、見上げるような形で私の顔を見ている。
でも、さっきのような笑みはどこにもなかった。


