光のもとでⅠ

「……なんでしょう」
 居心地が悪くてお布団に隠れてしまいたくなる。
「いや、栞が娘に欲しいって言ってるのが少しだけわかった気がしてな。……本当に、根は素直なんだな?」
 根は素直……?
 それはどういう意味だろう?
「俺のひとり言だ」
 言うと、先生は一度病室から出ていった。

 治療の準備が終わるまで、誰が最初に来るのかな、と考えていた。
 一番は家族だろうか。それとも、近くにいる楓先生だろうか。
 昨日の今日で一気に話が進み、周りがバタバタしそう。
 どれも自分が撒いた種なのだから、私は仕方がないけれど、それに付き合わせてしまう人たちには申し訳ないと思う。