「……司、くん?」
「敬称禁止」
「……ツカサ?」
「よくできました」
「ツカサ……」
「何?」
「……ツカサ」
「だから、何」
「……なんでもないです」
ただ、どうしてか何度も呼びたくなる。
どうしてかな……。
そんなことを言ったら呆れられそうだから秘密……。
今頃、お父さんはナースステーションで私の居場所を聞いているだろう。
「先輩、ハーブ園のところがいいな」
希望を口にすると、先輩はそこまで車椅子を押してくれた。
ここはミントの背丈が高くて、裏側に人がいても見えない。
私、確信犯だ。
「敬称禁止」
「……ツカサ?」
「よくできました」
「ツカサ……」
「何?」
「……ツカサ」
「だから、何」
「……なんでもないです」
ただ、どうしてか何度も呼びたくなる。
どうしてかな……。
そんなことを言ったら呆れられそうだから秘密……。
今頃、お父さんはナースステーションで私の居場所を聞いているだろう。
「先輩、ハーブ園のところがいいな」
希望を口にすると、先輩はそこまで車椅子を押してくれた。
ここはミントの背丈が高くて、裏側に人がいても見えない。
私、確信犯だ。