光のもとでⅠ

 エレベーターで屋上へ上がると、個室病棟らしい屋上が広がっていた。
 グリーンで覆われている屋上。
 夏の日差しに強い花も植えられている。
 ところどころに間接照明が設けられており、それらがフットライトのような役割を果たしていた。
 いい香りがすると思えば、ぺパーミントが植えられている。
「先輩、ここがいい……」
 先輩は車椅子を停め、花壇に腰掛けた。
 目線が少しだけ私よりも低くなる。
「今日、少しだけご飯が食べられました」
「そう」
「治療は痛くなかった……」
「良かったな」
「でも、やっぱり根本治療ではなくて対症療法みたい」
「…………」