「……眩しいんじゃないのか?」
「あの……本当にいいので……」
 光を遮られたら、何を道標にしたらいいのかわからなくなってしまう。
 もう、とっくに心の中なんて真っ黒だし真っ暗だ。
 でも、あの太陽の光だけはまだ見える気がするから。
 小さな点でもいいから、それだけは遮っちゃいけない気がした――。