どのくらい眠っていたのだろう。
とても長い時間眠れた気がした。
五感が徐々に活動を始めると、ひどく口の中が乾いていることに気づく。
お水が欲しい――。
首の下の方、鎖骨のあたりが少し痛む。
左手首があたたかい。
「……起きた?」
この声――。
目を開けると、自分の左側に先輩がいた。
先輩の顔から視線を逸らして手に向けると、先輩が左手首を握ってくれていた。
「手……」
「かなり冷たくなってた。あとでカイロを持ってきてくれる」
誰が、とは言わない。
でも、きっと蒼兄か唯兄。
とても長い時間眠れた気がした。
五感が徐々に活動を始めると、ひどく口の中が乾いていることに気づく。
お水が欲しい――。
首の下の方、鎖骨のあたりが少し痛む。
左手首があたたかい。
「……起きた?」
この声――。
目を開けると、自分の左側に先輩がいた。
先輩の顔から視線を逸らして手に向けると、先輩が左手首を握ってくれていた。
「手……」
「かなり冷たくなってた。あとでカイロを持ってきてくれる」
誰が、とは言わない。
でも、きっと蒼兄か唯兄。