「病院へ行ったほうが早く楽になれる」
「……それで?」
「勝手なこと言わないでよっ。あそこに入ったらいつ出てこられるっ!? 何日!? 何週間っ!? 何ヶ月っ!? 一年っ!? ねぇっっっ」
 涙を流すことも憚らず、それでも俺から視線だけは逸らさずに叫んだ。
 ……こんなことは二回目だ。
 初めて会ったとき――あのときも同じような目で睨まれた。
 あのとき、俺はどうした……?
「答えられないくせに……。なのにそんな無責任なこと言わないでっっっ」
 拍車をかけて細くなったその身体を起こして叫ぶ。
 話をするというよりは、口を開くたびに剥き出しの感情を発する。
 ――思い出した。
 あのとき、俺は挑発するように話したんだ。