光のもとでⅠ

「……何これ、すげぇ画期的なアイテム。どこのメーカーが出したの?」
「秋斗の作品」
「あぁ、規格外的なアイテムなわけね。了解」
 言いながらも目はしっかりとバイタルの履歴を追っていた。
「血圧低いは脈圧ないは……。たまにいるんだよなぁ……こういう患者」
 突如、アラートが鳴り出す。
「不整脈っ!?」
 緊迫した空気が生まれる。が、
「大丈夫だ。少し脈がとんだだけだな」
「……こんなのがしょっちゅうよ。それと頻脈と除脈の繰り返し。最近じゃ体温も日に何度も上下するわ」
 あの子の平熱は三十五度七分前後。
 それが、三十七度五分までの間で一日四、五回上下する。
 本人は寒くなったり暑くなったり、冷や汗をかいたりと忙しない身体についていけずにぐったりしている。