光のもとでⅠ

 飛鳥のおば様はいつも飛鳥を叱り飛ばしているけれど、傍から見ていても愛情いっぱいなのがよくわかる。
 御園生の家は少し過剰かな、とは思うけれど、それが示すものは今までの経過、ということなのだろう。
 蒼樹さんの翠葉命、ぶりにはそんな背景があるのではないだろうか。
 今になってやっとわかった気がした。
 点滴が始まると、蒼樹さんは幸倉へ戻ると立ち上がった。
「蒼樹っ――」
「ん?」
「……ごめんね」
 おば様は一言謝った。
「……俺も何もできてないんだ。でも、俺は何かできることを見つけたい」
 蒼樹さんは少し困った顔でそう口にした。