もし俺の魂を売るだけでリィが楽になれるなら、俺は喜んで魂を差し出すと思う。
 この際神様でも悪魔でもなんでもよかった。
 縋れるものがあるなら縋りたい。
 そう思うのは人生で二度目だった――。